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ヘシオドスとその著書について

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内容説明 コメント(1件)

 ヘシオドスは古代ギリシアの叙事詩人である。生没年ともに不明であるが、紀元前700年ごろに活動したと推定されている。父は小アジアのキュメで商業を営んでいたが、成功せず,ボイオティアに帰ってアスクラで土地の所有者となった。父の死後はその遺産をめぐって、弟(兄?)ペルセスと争った。彼の著作として有名な『仕事と日』は、遺産を奪ったペルセスに対する忠告と、労働に向かうよう勧めるのが本来の目的であったようである。この叙事詩によれば、すでにこの頃から彼は詩人としての名声を得ていたようであり、詩の競作で優勝もしていたらしい。
 彼の作品としては、この世界の創造と混沌(カオス)から始まる神々の系譜、さらにその神々の戦いと権力の交代を描いた『神統記』と、農耕を中心とした仕事の大切さを神話や格言を引用しつつ述べ不正な裁判を非難した『仕事と日』とがあげられるが、今日ヘシオドスの真正な作品としてはっきり認められているのは『仕事と日』のみである。しかし『神統記』の作者についていささかの論争があるものの、これがヘシオドスの様式に極めて近いものであることは間違いがないと考えられている。

資料の原本内容

ヘシオドスは古代ギリシアの叙事詩人である。生没年ともに不明であるが、紀元前700年ごろに活動したと推定されている。父は小アジアのキュメで商業を営んでいたが、成功せず,ボイオティアに帰ってアスクラで土地の所有者となった。父の死後はその遺産をめぐって、弟(兄?)ペルセスと争った。彼の著作として有名な『仕事と日』は、遺産を奪ったペルセスに対する忠告と、労働に向かうよう勧めるのが本来の目的であったようである。この叙事詩によれば、すでにこの頃から彼は詩人としての名声を得ていたようであり、詩の競作で優勝もしていたらしい。
彼の作品としては、この世界の創造と混沌(カオス)から始まる神々の系譜、さらにその神々...

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