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音声学2_口蓋化した子音

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内容説明 コメント(0件)

口蓋化とは、ある子音を発音するとき、前舌面が硬口蓋に向かって盛り上がる現象のことである。日本語では直音のイ段の音が口蓋化する。
 日本語の母音[i]の舌は、舌先は下を向き、あるいは下歯に接触し、舌面は硬口蓋へ向かって高く盛り上がり、前舌面の傾斜が急になっている。そのため[i]の前の子音は、[e,a,o,ɯ]の前の子音よりも調音点が硬口蓋方面へずれやすい。
 拗音の場合にも同じ現象が現れる。
 拗音は口蓋音や口蓋化した子音に母音がついた音であり、「子音+[j]+[a,ɯ,o]」という構造をしている。舌は硬口蓋に向かって盛り上がっており、ヤ行音の口構えと似ている。ヤ行子音[j]の口構えは[i]と

資料の原本内容

 口蓋化とは、ある子音を発音するとき、前舌面が硬口蓋に向かって盛り上がる現象のことである。日本語では直音のイ段の音が口蓋化する。
 日本語の母音[i]の舌は、舌先は下を向き、あるいは下歯に接触し、舌面は硬口蓋へ向かって高く盛り上がり、前舌面の傾斜が急になっている。そのため[i]の前の子音は、[e,a,o,ɯ]の前の子音よりも調音点が硬口蓋方面へずれやすい。
 拗音の場合にも同じ現象が現れる。
 拗音は口蓋音や口蓋化した子音に母音がついた音であり、「子音+[j]+[a,ɯ,o]」という構造をしている。舌は硬口蓋に向かって盛り上がっており、ヤ行音の口構えと似ている。ヤ行子音[j]の口構えは[i]と...

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