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現代日本における新たな『翻訳語』―バズワード、プラスチックワードに関する考察

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「現代日本における新たな『翻訳語』―『バズワード』に関する考察」

 現代の情報化、グローバル化が急速に進む日本において、「バズワード」なるものが時代を特徴付けるキーワードとして盛んに議論されるようになってきている。「バズワード〔buzzword〕」とは、一見専門的な用語であるように見えるが実際はそうではなく、その定義は曖昧のまま、一般的な合意形成もなく世間で広く、なんとなく使用される用語のことを指す。具体例を見てみると、「web2.0」や「IT」、「SNS」、「ユビキタス」、「クラウドコンピューティング」、「エコ」、「ロハス」、「マイナスイオン」など、現代社会・文化を彩る代表的なワードが多数挙げられる。
 本稿では、このような「バズワード」について、翻訳論的見地からの考察を試みたいと思う。「バズワード」を現代社会の新たな「翻訳語」と捉え、それを明治期以降の日本の翻訳語や文化形成と比較しながら、その意義と問題点、可能性について考えたい。そのために以下では、柳父章氏の翻訳論、特に「カセット効果」の議論や、「バズワード」の類似概念である、「プラスチック・ワード」の議論を参考に話を進めてい

資料の原本内容

「現代日本における新たな『翻訳語』―『バズワード』に関する考察」

 現代の情報化、グローバル化が急速に進む日本において、「バズワード」なるものが時代を特徴付けるキーワードとして盛んに議論されるようになってきている。「バズワード〔buzzword〕」とは、一見専門的な用語であるように見えるが実際はそうではなく、その定義は曖昧のまま、一般的な合意形成もなく世間で広く、なんとなく使用される用語のことを指す。具体例を見てみると、「web2.0」や「IT」、「SNS」、「ユビキタス」、「クラウドコンピューティング」、「エコ」、「ロハス」、「マイナスイオン」など、現代社会・文化を彩る代表的なワードが多数挙げられる。
 本稿では、このような「バズワード」について、翻訳論的見地からの考察を試みたいと思う。「バズワード」を現代社会の新たな「翻訳語」と捉え、それを明治期以降の日本の翻訳語や文化形成と比較しながら、その意義と問題点、可能性について考えたい。そのために以下では、柳父章氏の翻訳論、特に「カセット効果」の議論や、「バズワード」の類似概念である、「プラスチック・ワード」の議論を参考に話を進めてい...

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