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教養基礎演習Ⅰ 「『教養』を身につけることの意義について」

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「『教養』を身につけることの意義について」

はじめに「教養」とは何かについて考えていく。
 まず、教養という考え方が登場したのは18世紀後半である。ヨーロッパの精神史には、ギリシアから数えると3000年近くの長い歴史があり、この長さを考えると登場してから200年ぐらいしか経っていない教養は「出来立て」といってもよいほど浅い歴史なのである。
 また、日本で教養という言葉が初めて使われ始めた日付というのは正確には分かっていない。しかし、明治30年代には、ほとんどの人が教養という言葉を知らなかったということが分かっている。そして、やっと大正時代の半ばになり、教養という言葉は、ごく普通の言葉として使われるようになったことが分かっている。そのため、教養という言葉が日本でごく普通に使われ始めたのは、大雑把に考えるとこの2つの時代の間であると考えられている。
 一般に、独立した人間が持っているべきと考えられる一定レベルの様々な分野にわたる知識や常識と、古典文学や芸術など質の高い文化に対する幅広い造詣が、品位や人格および、物事に対する理解力や創造力に結びついている状態を指す。
 また、日本大百科全書において、「教養を」引くと教養とは、人間の精神を豊かにし、高等円満な人格を養い育てていく努力、およびその成果をさす。そして、教養はとくに専門的、職業的知識を意識した場合、「一般教養」と表現されることがあると記されている。

資料の原本内容

  「『教養』を身につけることの意義について」
はじめに「教養」とは何かについて考えていく。
 まず、教養という考え方が登場したのは18世紀後半である。ヨーロッパの精神史には、ギリシアから数えると3000年近くの長い歴史があり、この長さを考えると登場してから200年ぐらいしか経っていない教養は「出来立て」といってもよいほど浅い歴史なのである。
 また、日本で教養という言葉が初めて使われ始めた日付というのは正確には分かっていない。しかし、明治30年代には、ほとんどの人が教養という言葉を知らなかったということが分かっている。そして、やっと大正時代の半ばになり、教養という言葉は、ごく普通の言葉として使われるようになったことが分かっている。そのため、教養という言葉が日本でごく普通に使われ始めたのは、大雑把に考えるとこの2つの時代の間であると考えられている。
 一般に、独立した人間が持っているべきと考えられる一定レベルの様々な分野にわたる知識や常識と、古典文学や芸術など質の高い文化に対する幅広い造詣が、品位や人格および、物事に対する理解力や創造力に結びついている状態を指す。
 また、日本大百科...