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心筋梗塞

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  • by かおかお

内容説明 コメント(0件)

心筋梗塞
■病態
 ・冠動脈が血栓により完全に閉塞して血流が途絶し、酸素欠乏によって心筋に壊死が生
じた病態
 ・アテローム性動脈硬化により血管内壁のプラークが破裂し、血栓が付着して内腔を塞
ぐために生じる
 ・心筋梗塞の急性期は、急性心筋梗塞とよばれる
 ・死亡率は30%と高く、多くは発作直後から12時間以内に死亡する
 ・死亡原因は、心不全・ショック・重症不整脈(心室細動など)の合併症が原因となる
■種類
 (1)貫壁性梗塞
  ・冠動脈主分枝の完全閉塞によって、心内膜層から心外膜層まで心室壁に塊状の壊死
が生じる
  ・心電図はST上昇と異常Qをみとめる
 (2)心内膜下梗塞(非貫壁性梗塞)
  ・側副血行路がある場合や、細い冠状動脈の完全閉塞では、心内膜層を主病巣とする
小さな散在性の壊死を生じる
  ・心電図上は異常Qをみとめないことが多いので、non-Q梗塞ともよばれる
■症状
 ・突然起こる前胸部の激痛
 ・胸部の圧迫されたような痛みが30分以上、数時間持続する
 ・痛みが、左顎、左肩、腕、胃部に放散したり、呼吸困難、冷や汗、血圧低下などショ
ック症状が現れることもある
 ・高齢者や糖尿病患者では胸痛がない場合もある(無症候性心筋梗塞)
 ・胸痛はニトログリセリンを用いても軽快しないことが多い
■検査・診断
 (1)心電図  
 (2)血液検査
  ・ミオグロビン、ミオシン軽鎖Ⅰ(MLCI)、CK、AST、LDHの順に発作直後上昇する
  ・回復期の経過や梗塞部拡大評価にはCKとミオグロビンが用いられる
 (3)トロポニンT測定
  ・迅速簡易検査法で15分ほどで結果がでる
  ・トロポニンTは急性心筋梗塞では発症後3.5時間で上昇し、発症後7~10日にわた
って上昇持続
(4)心エコー
  ・発作後数時間以内で左室壁運動の低下がみとめられることが多い
  ・発作数日後には、心膜炎による心嚢液貯留をみとめることがある
 (5) 右心系カテーテル検査
  ・心拍出量、右房圧、右室圧、肺動脈圧、肺動脈楔入圧(左房圧)を測定
 (6) 冠動脈造影検査
  ・心筋梗塞の発作が疑われる場合や発作数時間以内で、冠動脈閉塞の有無・部位確認
のために行う
  ・冠動脈閉塞部位は♯で表示され、狭窄度は%で表示される

資料の原本内容

心筋梗塞

■病態

 ・冠動脈が血栓により完全に閉塞して血流が途絶し、酸素欠乏によって心筋に壊死が生

じた病態

 ・アテローム性動脈硬化により血管内壁のプラークが破裂し、血栓が付着して内腔を塞

ぐために生じる

 ・心筋梗塞の急性期は、急性心筋梗塞とよばれる

 ・死亡率は30%と高く、多くは発作直後から12時間以内に死亡する

 ・死亡原因は、心不全・ショック・重症不整脈(心室細動など)の合併症が原因となる
■種類

 (1)貫壁性梗塞

  ・冠動脈主分枝の完全閉塞によって、心内膜層から心外膜層まで心室壁に塊状の壊死

が生じる

  ・心電図はST上昇と異常Qをみとめる

 (2)心内膜下梗塞(非貫壁性梗塞)

  ・側副血行路がある場合や、細い冠状動脈の完全閉塞では、心内膜層を主病巣とする

小さな散在性の壊死を生じる

  ・心電図上は異常Qをみとめないことが多いので、non-Q梗塞ともよばれる
■症状

 ・突然起こる前胸部の激痛

 ・胸部の圧迫されたような痛みが30分以上、数時間持続する

 ・痛みが、左顎、左肩、腕、胃部に放散したり、呼吸困難、冷や汗、血圧低下...