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社会制度の倫理―法的空間の背景的正義について

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田中成明『法的空間 強制と合意の狭間で』(東京大学出版会、1993年)

資料の原本内容

田中成明『法的空間 強制と合意の狭間で』(東京大学出版会、1993年)

第三章 「社会制度の倫理――法的空間の背景的正義――」
制度の倫理と正義

(1)問題提起

現代のリベラルな制度

ex.立憲民主制/自由市場経済/法の支配に基づく政治・経済・法制度)

①公共的価値実現を目標とし

②制度固有の内在的倫理によって作動し

③個人の善の生き方に影響を及ぼしている

but倫理的理想通りに作動していない現状

法的に個人責任の問いにくい“構造的”不正

市民の善悪正邪感覚からかけ離れた倫理的真空状態

個人が十分な倫理的確信に基づいて善の生き方を主体的に選択しているのか疑問



市民が善き生き方を選択するための公正な背景的条件を「正義」をめぐる議論をもとに

①制度の実現目標とされている公共的価値

②制度固有の存立と作動を規制する内在的倫理

③個人の善の生き方

の3つの側面から考える!
(2)正義観念の移り変わり

・プラトン・アリストテレス

個人の徳+社会全体の包括的価値原理

・近世以降

社会倫理(個人倫理と社会倫理の区別の確立)の問題で個人倫理として問題とされ...

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