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産業革命期の企業家・経営者の特質について

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  • by tatsuya55

内容説明 コメント(0件)

ここでは産業革命期の企業家・経営者の特質について考え、それと関連させてシュペンターの「革新」ということも説明していきたいと思う。
 産業革命期の企業家・経営者の特徴について考えてみると、産業革命期における56%は第二階層、つまり自営熟練職人、小売商人、ヨーマンなどからの出身であり、38%が第1階層、つまり貴族、ジェントルマン、大規模経営者、専門職者、大規模借地農、地主からの出身であることがわかっている。そして、第3階層、被雇用熟練職人、小規模地主など第4階層、半熟練、不熟練者および農業労働者はそれぞれわずか5%と2%の工場主しか生み出されなかった。つまり、圧倒的多数の工場主は生まれながらにしての富や関連職業を背景に出現していて、中間層や下層からの工場主になるということはごくまれなことであったと考えられている。また、ランカシャー地方の面工場主の出自は、繊維関係者が全体の71%を占めていたことがわかった。つまり、綿工場の経営者はファスチアン製造業者、キャラコ製造業者などなんらかの形で繊維産業に従事している人たちであった。別の考え方をすれば、産業革命期のビジネスチャンスをいかして下層から突然工場主にとして成功したというよりも既存の経営資源を前提にして工場経営者として成功したケースが多かったということが産業革命期における企業家・経営者の特質であると考えられる。産業革命は同時に工場制の成立をもたらした。工場制は動力、機会、伝導機が一体となって機会体系が構築されたものであり、その導入は機械体系の成立とともに新たな労働力の供給を必要とした。機会の動きに合わせた労働規律の確立が求められるようになった。

資料の原本内容

「産業革命期の企業家・経営者の特質について」
 ここでは産業革命期の企業家・経営者の特質について考え、それと関連させてシュペンターの「革新」ということも説明していきたいと思う。
 産業革命期の企業家・経営者の特徴について考えてみると、産業革命期における56%は第二階層、つまり自営熟練職人、小売商人、ヨーマンなどからの出身であり、38%が第1階層、つまり貴族、ジェントルマン、大規模経営者、専門職者、大規模借地農、地主からの出身であることがわかっている。そして、第3階層、被雇用熟練職人、小規模地主など第4階層、半熟練、不熟練者および農業労働者はそれぞれわずか5%と2%の工場主しか生み出されなかった。つまり、圧倒的多数の工場主は生まれながらにしての富や関連職業を背景に出現していて、中間層や下層からの工場主になるということはごくまれなことであったと考えられている。また、ランカシャー地方の面工場主の出自は、繊維関係者が全体の71%を占めていたことがわかった。つまり、綿工場の経営者はファスチアン製造業者、キャラコ製造業者などなんらかの形で繊維産業に従事している人たちであった。別の考え方をすれば、産...

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