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教育の原理 第1分冊

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  • by mojo

内容説明 コメント(1件)

資料の原本内容

07802 教育の原理 第1分冊
 古代から近代へと時代が進んでいく中で、教育はどのように変化していったのだろうか。
 古代ギリシャにおいては、常々スパルタとアテナイの教育が比較されるが、双方とも教育の目的は国防にあった。ただ、スパルタでは強健で強い精神力・忍耐力・忠誠心を持つ者こそが国を守ると考えられ教育の中心が厳しい身体的教育だったのに対し、アテナイでは調和のとれた人間こそが国を守ることができると考えられ、読み書き・身体教育・音楽の教育等が総合的に行われた。
 アテナイでは前4・5世紀に新しい民主的な国家ができるようになり、国家を築くために経済や裁判や政治に関する知識が必要になっていた。そこで教養や弁論術を教えるソフィストによる実用的な知識伝授が求められたのであった。しかし、その教育は知識の詰め込みでしかなく、自分で考える力や応用力を育てることはできなかった。
 それに対して同時代のソクラテスの教育では、直接的な知識の伝授がほとんどなされなかった。彼は青年と対話し、その考えの矛盾点を見つけ出し徹底的に論破した。そのことによって青年に無知であると気付かせ、論破されないにはどうすれば良...