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磁束密度

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  • by roro413

内容説明 コメント(0件)

1. 目的
 円形コイルに流れる電流によって生ずる磁束密度を測定し、理論と比較する。また磁場に関するアンペール(Ampère)の法則を実験的に検証する。
2. 理論
ビオ・サバール(Biot-Savart)の法則(第1図)
・・・・・?
は与えられた形状の針金を流れる電流 の微小区間 が、距離 の所にあるPに作る磁束密度 を与える。
ここで =4π× H/mは真空の透磁率、 はベクトル の長さ∣ ∣である。
一方、アンペール(Ampère)の法則(第2図)
  ・・・・・?
は、磁束密度 をある閉区間Cに沿って積分した量はその曲線に囲まれた領域を通る電流 と透磁率 の積に等しいという式である。?、?式は、ともに磁束密度 とその原因となる電流の関係を表わしたもので、互いの等価性は証明できる。
 磁束密度は、ビオ・サバールの式で求めるのが一般的であるが、その分布の対称性のよい場合はアンペールの式で求める方がずっと容易な場合が多い。
1.円形コイルによる磁束密度
 円形コイルの中心軸上の磁束密度 をビオ・サバールの法則より求める。
 第3図のように半径 の円形コイルに電流 が流れている。 と とは直角であるから、?式より、
図より で、 の関係があるから、 の 軸方向の成分 は
である。円形コイル全体による点Pにおける磁束密度 は対称性から 軸方向を向き、その大きさは、
           ・・・・・?
    となる。
2.サーチコイルの誘起電圧
 第4図のように、磁束 が変化する場所にコイルを置く。ファラデー(Faraday)の電磁誘導の法則によれば、
      ・・・・・?
 の関係がある。 は電場ベクトル、 はコイルの微小区間である。
点A、Bの電位をそれぞれ 、 とすれば、
 となる。コイルの断面積 が小さく、コイル付近の磁束密度の大きさ が一定とみなせるとき、
より

資料の原本内容

物理学実験 磁束密度の測定

1. 目的
 円形コイルに流れる電流によって生ずる磁束密度を測定し、理論と比較する。また磁場に関するアンペール(Ampère)の法則を実験的に検証する。

2. 理論
ビオ・サバール(Biot-Savart)の法則(第1図)
・・・・・①
は与えられた形状の針金を流れる電流の微小区間が、距離の所にあるPに作る磁束密度を与える。
ここで=4π×H/mは真空の透磁率、はベクトルの長さ∣∣である。
一方、アンペール(Ampère)の法則(第2図)
 ・・・・・②
は、磁束密度をある閉区間Cに沿って積分した量はその曲線に囲まれた領域を通る電流と透磁率の積に等しいという式である。①、②式は、ともに磁束密度とその原因となる電流の関係を表わしたもので、互いの等価性は証明できる。


 磁束密度は、ビオ・サバールの式で求めるのが一般的であるが、その分布の対称性のよい場合はアンペールの式で求める方がずっと容易な場合が多い。

1.円形コイルによる磁束密度
     円形コイルの中心軸上の磁束密度をビオ・サバールの法則より求める。
    第3図のように半径の円形コイルに電流...