【演習③「⼦どもを取り巻く環境」】
問い①:保護者が心から喜べないのはなぜだと考えられますか?
保護者が心から子どもの挑戦を喜べないのは、子どもの安全に対する不安が強く働いているからであると考えられる。滑り台の上部という高い場所で、両手を離し足だけで立つという行為は、5歳児の発達段階を踏まえると、まだバランス感覚や身体制御能力が十分に成熟しているとは言い難く、転落の危険性も高い。保護者は、子どもの「できた!」という達成感を大切にしたい気持ちと同時に、もしもの事故が起こった場合の責任や後悔を強く意識してしまう。そのため、「すごいね」とは言いつつも、内心では「危ない」「どうして止めないのか」という葛藤を抱えており、心からの賞賛には至らないのではないかと考える。また、昨今の保育現場においては、保護者の多くが安全志向であり、「リスクのある遊び=避けるべきもの」という価値観が根付いている傾向があると予想できる。そのような中で、自身の子どもが高所で危険な動きをしている状況を見たとき、保護者は保育者の管理責任に疑問を抱くこともある。したがって、保護者が心から喜べなかった背景には、単なる不安だけで...