「保育原理」東京福祉大学　レポート
科目コード：2402　評価「A」

「保育における遊びの重要性について述べよ。」

　平成29年告示の保育所保育指針では「保育所保育に関する基本事項」「保育の方法」の保育士等の留意事項として「乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること」とあり、保育所では遊びを通した保育が求められている。そこで、保育における遊びの重要性について論述していく。
　日本では1994年に子どもの権利条約が批准され、第31条により休息、余暇、遊び、文化的、芸術的生活への参加により、遊びに参加する事が子どもの権利とされた。これは、遊びが国際的に保障された子どもの基本的な権利である事を示している。子どもの権利条約で保障された遊びの条件は、子どもの自律性の行使が尊重される事であり、国連子どもの権利委員会は保育士に対し、遊びがある目的の手段ではなく、それ自体が目的である様に、遊びが子どもの内在的な動機から営まれる事を保障し、実現する為の環境の創造に寄与する事を勧告した。また、子どもの権利としての遊びを確保する為に環境の整備にあたっての条件として、...