精神保健福祉士は、さまざまな問題や生活背景をもつクライエントとコミュニケーションをとって情報を収集し、必要な援助活動を検討・展開させて、問題の解決や社会的自立を促していく。そのためには、個別性に配慮した柔軟な対応によって、信頼・援助関係を築く面接技術を実践する必要がある。
　面接の基本的姿勢を唱えたものに、「バイステックの７原則」がある。原則１個別化は、クライエントはそれぞれが異なる独自の性質をもっていると認め、理解することである。原則２意図的な感情の表出は、クライエントの感情表現を大切にし、クライエント自身が己の感情、特に否定的感情を自由に表現したいというニーズをもっていると認識することで...