検索ワード入力
menu

中央大学法学部通信教育課程_2021年度_民事訴訟法_第2課題 B評価

  • 会員550円l非会員660円
  • Microsoft® Office Word
  • ページ数3閲覧数76
    ダウンロード数0
  • by クロノスタシス
内容説明 コメント(0件)

中央大学法学部通信教育課程 2021年度 民事訴訟法 第2課題 B評価
参考程度にご覧ください。

X は、Y に対して、500 万円の貸金の返還を求める訴訟を提起した。第 1 回口頭弁論期日において、 X が「Y に平成 26 年 7 月 1 日に 500 万円を貸し付けた」と主張したところ、Y は「①それについては認めるが、②すでに平成 26 年 12 月 1 日に全額弁済した」と陳述した。これに対し、X は「③弁済の事実については争う」と述べた。
 第 1 審は、Y の弁済の主張を排斥して、X の請求を認容した。この判決に対し、Y は控訴し、控訴審においても弁済の事実を主張していたが、控訴審の口頭弁論終結直前になって、「X に対して有する代金債権で X の主張する貸金債権と相殺する」との抗弁を提出した。
(1)第 1 審の第 1 回口頭弁論期日において、Y が行った「①それについては認める」との陳述は、訴訟上、どのような効果を生じるか。その趣旨についても説明しなさい。
(2)XY 間で争いのある弁済の事実について、裁判所がその存否について確信を持てない場合、裁判所はどのように弁済の問題を処理するか、説明しなさい。
(3)控訴審裁判所は、Y が提出した相殺の抗弁をどのように扱うべきか、論じなさい。

資料の原本内容

(1)①の陳述は裁判上の自白となる。裁判上の自白とは、相手方が主張する自己にとって
不利な事実を認める陳述をすることである。陳述が自白と認定されるには 3 つの要件があ
る。1 つ目は口頭弁論や弁論準備手続での弁論として陳述していることである。当事者とし
て自らの見解を主張するのが口頭弁論であり、それ以外の当事者尋問等における供述は主
張ではなく証拠資料として扱われる。2 つ目は相手方の主張と一致していることである。相
手方が主張していない自己の不利な事実を主張したとしても、その時点では自白にはなら
ない。ただし、相手方がのちにその事実を援用した場合には、先行自白として自白が認め
られる。3 つ目はその陳述が自己の不利益な事実について述べられていることである。ここ
でいう「自己の不利益な事実」とはどのようなものになるのか。これについて、相手方が
証明責任を負う事実と考える証明責任説と、自白をした者がその自白により全部または一
部敗訴になる可能性がある事実と考える敗訴可能性説の 2 つが対立している。後者のほう
が判断基準が曖昧であるといったことから、証明責任説のほうが通説であるとされて..