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書評 ジョセフ・S・ナイ2015『アメリカの世紀は終わらない』村井浩紀訳日本経済新聞出版社

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ジョセフ・S・ナイ2015『アメリカの世紀は終わらない』村井浩紀訳日本経済新聞出版社の書評です。

資料の原本内容

ジョセフ・S・ナイ 2015 『アメリカの世紀は終わらない』村井浩紀訳日本経済新聞出版社
本書では、まずアメリカの衰退が主張されるようになり、著者は衰退を相対的な衰退と
絶対的な衰退とに分けて考察している。そして、相対的な衰退に関してはヨーロッパ、日
本、ロシア、インド、ブラジル、中国と比較し、これらの国々がアメリカの世紀を終わら
せるほどに強大になり、アメリカに挑戦することはないと述べている。絶対的な衰退に関
しては、アメリカには教育制度や政治制度などの問題を抱えているが、国が麻痺し、苦し
んでいると表現するほどアメリカは壊れておらず、それらの問題がアメリカの絶対的な衰
退を作りだしているわけでも、世紀の終わる時期を告げているわけでもないと主張してい
る。しかし、アメリカの世紀は終わらないが西洋から東洋へのパワーシフト、非国家主体
の出現などがみられる現代では、アメリカが他の国々が共に行動するための国際環境を整
え、新たなリーダーシップを発揮していく必要があるということが著者の結論である。
本書では、ローマ帝国を例に出しており、アメリカがローマ帝国のように衰退するかど
うかを考察..