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中央大学 通信教育部 2018年・2019年 西洋法制史 第4課題

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  • by Keio-Chuo

内容説明 コメント(0件)

中央大学通信教育2018年度 評価はAになります。

資料の原本内容

1
第4課題
1,2つの所有権とマンキピ物
古代ローマ人が所有権の観念化を行い,物の現実的支配と観念的な所有権とを区別した。
そして,古典期のローマ法においては,所有権は「法務官法上の所有権」と「市民法上の所
有権」の2つに分類されており,マンキピ物(res mancipi ,農業経済に重要な財産)と呼ばれ
る物については所有権が法務官法上の所有権と市民法上の所有権の2つに分かれ,それぞ
れが別人に帰属するといったことが生じた。マンキピ物でない物(res nec mancipi)について
は,トラディティオ(traditio,引渡しによる所有権の移転行為)によって引渡しを受けた
者は完全な所有権を取得する。トラディティオの要件は,①引渡し,②引渡しが売買や譲渡
などの正当原因に基づくこと,③引き渡した者が所有者であることである。一方,マンキピ
物については,上記要件を満たしてトラディティオが成立しても,所有権が分離し,法務官
法上の所有権が移転するのみであり,市民法上の所有権は移転せず引渡しを行った者のも
とに留まり,引渡しを受けた者は完全な所有権を取得することはできない。マンキ...

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